あおねこ物語

Ich habe keine Zeit.

司法試験・予備試験の勉強と仕事の両立は可能?メリット、デメリットをあげてみた。

社会人が司法試験(または司法試験予備試験)を受験するにあたって、

 

仕事を辞めるべきなのか辞めるべきではないのか、

これは非常に重要な問題です。

 

かくいう僕も例に漏れず、このところ散々悩みまくっていて

卒論や予備試験の勉強が全然できていないのが現状です。

 

そこで、仕事を辞めるべきなのか続けるべきなのか、

僕なりにメリット・デメリットを挙げてみます。

 

1.仕事を続ける場合

 (1) メリット

  ① 収入源を確保しつつ勉強できる

 何と言ってもコレ。もはや言うまでもありません。

 勉強するといっても、当然ですがその間だって生きていかなければいけません。そして、生きていくためにはお金が必要です。結婚していて、勉強している期間中は夫や妻が働いてくれるとか、親がそこそこお金を持っていて勉強期間中は面倒を見てもらえるとかいうのであれば仕事辞めてもよいかもしれませんが、僕のような独り身でしかも家族に頼れない人間にとっては、仕事を辞めるというのは文字通り死活問題。(そんなことより早く結婚しろよ)

 ある程度のリスクをとらなければ望む結果は得られないものですから、やむを得ないと言えばやむを得ないのかもしれませんが、やはり躊躇してしまう人は多いのではないでしょうか。

 

  ② 効率よく仕事を進める習慣が身につく

 これは社会人ならではですね。

 社会人のアドバンテージとして、一度社会に出て仕事をしているという点があります(僕は社会人なので大学からストレートで司法試験に合格した人についてはよくわかりませんが)。仕事というのはどうしても効率の良さが求められますから(最近は「生産性」という言葉が流行ってるんですかね…?労働者として働いている時点で生産性は良くないんじゃないかと思いますけど)。

 それを勉強に活かし、勉強の仕方や学習の方法などについても効率を重視して学習計画を立てられれば、必ず合格できるはずです!(それが簡単にできれば苦労しねーよ

 

  ③ 仕事で得たものを合格後に活かせる

 これも社会人ならでは。

 社会人受験生であれば、誰もかれも仕事をしているわけです(あたりまえ)。そしてそれは、合格した後においては大きなアドバンテージになります。

 司法試験合格に至るまでは色々な経緯があるはずです。それは、他の誰でもないその人にしか持ちえないもの。それがあることによって、弁護士としての仕事がより良いものになることは間違いありません!

 

  ④ 合格しなくても路頭に迷わない

 一番怖いのがコレ。人生をかけて毎日必死になって頑張って頑張って勉強しても、それでも受からない人のほうが圧倒的に多いのが司法試験です。当然、受からなかったときのことを考えておかなければいけないでしょう。

 そのうえで、仕事を続けていたとすれば、たとえ合格しなかったとしても生活の途が残されていることになります。これは大きなメリットです。

 一度社会人を経験していればまだよいのかもしれませんが、個人的に一番キツイと感じるのは、社会人経験なしで法科大学院進学→司法試験に挑戦し、合格しなかった人たち。そのような人も世の中には一定数いるんでしょうが、なかなかそのあたりの情報が表立って出てくることはありません。

 法科大学院まで修了した方々にとっては、こうした事態は絶対に避けなければいけないこと。何としても合格を勝ち取ってほしいと願います。

 

 

続いてデメリットをば。

 

 

 (2) デメリット

  ① 学習時間が絶対的に不足する

 まぁ裏を返すような感じにはどうしてもなってしまいますが。

 無条件で1日8時間、もしくは(というよりむしろ)それ以上の時間を捨てるのは状況としてはかなりキビシイ。通勤時間や残業、支度の時間を考慮すれば一日12時間程度とみて差し支えないでしょう。まして仕事で疲れていたりしたら、勉強の効率はどうしても落ちてしまいますね。だからこそ朝起きてすぐに勉強することが重要視されているわけであります。僕は朝早く起きるのはすごく苦手なので全然できていませんが、合格している方はかなりこれができている気がします。ここはいっちょ、頑張って朝早く起きるしかないかな~。(汗

 

  ② 仕事仲間との関係が悪くなることがある

 これは、飲み会とか遊びに行く誘いを断らなければならないですからね~。「なんかアイツ付き合い悪いな」と思われるのが嫌だと思う方はある程度いるかと思います。ちなみに僕は、あんまり会社の人とは仲良くないので(たまに仲のいい人たちと飲みに行ったりするくらい)、それほど気にはなりません。

 むしろ「やりたくてやってるんだから、そのくらいのことは覚悟できている」「どうせそのうち辞める会社だしどう思われてもかまわない」と割り切って考えられる方であれば、この点は関係ないかもしれませんね。むしろそのように考えられないと、司法試験を受けようとは思わないですよね。僕も含め、この点は大丈夫な人が多いんじゃないかと思います!(笑)

 

  ③ 勉強に身が入らなくなることがある

 仕事で疲れていたり、どうしても参加しなければいけない飲み会があったりすると、どうしても勉強に身が入らなくなってしまうことがあるかと思います。それでも、毎日机に向かって勉強することを心がければ、解決しそうな感じもします。

 机に向かうことを習慣化することができれば、それだけでオッケーな感じがしますね。それが難しいと言われればまさにその通りなんですけれども…。

 仕事を続けながらも、メリハリをつけて勉強に取り組んでる方は当然いるでしょうから、これはすべての人に当てはまるわけではありませんね。

 

続いて、仕事を辞めたとしたらどうなるのか、見てみます。

 

2.仕事を辞める場合

 (1) メリット

  ① 学習時間を最大限確保できる

 基本的に仕事を続けた場合とメリット・デメリットは逆になりますよね。当然ですけど。

 というわけで、勉強に専念する場合はやはりこの部分が最大のメリットになります!司法試験は言うまでもなく、勉強の範囲がとてつもなく広い!です。ということは当然、それに割くべき時間も膨大なものになってきます。その時間を確保できるというのは、それだけで大きな魅力といえるでしょう。

 仕事をしていれば、1日12時間とかゼッタイ勉強できませんからね…。

 以前知り合いの弁護士の方と話をしたら、「どこかで勉強に専念する期間を設けないと、絶対司法試験に合格はできない」と言われました。その方は大学卒業後すぐに法科大学院に進学し、勉強を続けて合格された方だったので、自分の経験も踏まえてそう言ってくれたのかなと思います。

 確かにそういわれてみればその通り。

 日本最高峰の法科大学院である東京大学法科大学院を修了した方々でさえ、半数落ちる試験が司法試験なのです。そのようなきわめて優秀な方々でさえ、毎日毎日勉強に励んだ結果そうなってしまう試験なので、我々のような輩が仕事をしながら受かるほどやわな試験ではありません。

 先ほどの弁護士の方には「蒼猫の本気をここで見せつけないといけないよ」とも言われました。本気を見せるべく職を辞するのか、それとも職との両立を目指すべきなのか…。ここは考えどころです。

 

  ② 周りの人を気にする必要がなくなる

 そもそも仕事辞めてしまうわけですから、そりゃそーだろって感じですね。

 ただ、「司法試験の勉強するので辞めます!」というのはいかにも会社には言いづらい。そこのところの調整はうまいことやっておく必要があります。こーいうの苦手だなぁ。。

 

  ③ 必死に勉強できる

 両立している人が必死で勉強していないというわけでは当然ありませんが。。

 仕事を辞めるということは、司法試験に背水の陣で臨むということですよね。やはりリスクを負わないと望んだ成果は得られないということでしょうか。

 先ほどの“司法試験に対する本気さ”が問われるということですね。

 

 (2) デメリット

  ① 収入減が途絶える

 やはりこれは相当なプレッシャーになるはずです。

 ただでさえ試験合格しなければならないというプレッシャーがある中で、金銭的な面で精神的な負担を増やしたくはありません。僕の場合は、幼いころから金銭的に恵まれたほうではなかったので、その時のトラウマというほどではないですが、金銭的な心配というのは人一倍気にしてしまいます。

 先ほども書いたように、夫や妻、家族の金銭的な支えがある人はそれを利用(というと言い方悪いですが)したほうがいいです。それが無くて困っている僕のような人もいるわけですから、自分の周りの環境というのは最大限活用すべき。合格したらいくらでも恩返しすればいいんですから。その環境はあなたの武器です。合格のためなら、武器は惜しみなく使いましょう。

 

  ② 孤独になりがちである

 これは会社勤めしながらでもそうですが、専業受験生となるとなおさらですよね。孤独に耐えるだけの精神力があれば問題はありませんが。

 僕は比較的慣れているかなぁとは自分でも思っていますが、それでもさすがに家でずっと勉強しっぱなしというのは精神的にキツイ。どこかで人とのつながりを持っていないといけないですよね。これは兼業にしろ専業にしろ、注意しなければいけないと思います。

 

  ③ メリハリをつけて勉強できなくなることがある

 一日10時間とか12時間とか勉強漬けになってしまうわけですから、こうした心配も考えられるとは思います。それより、やることが多すぎてそんなこと考えている暇ないんじゃないの?というのが僕の個人的な見解ではありますが。

 

  ④ 合格しなかったときのリスクが大きすぎる

 これは、僕自身はそう思うんですが、実際はそうでもないのかな?

 もっとこういう人たちが活躍できる社会になれば、司法試験に挑戦する人も増えるんだと思いますけど、実際はそうもいかないのでしょうか。

 自分では「関係ないね」柴田恭兵風に)と思うんですが、やはり世の中が世の中ですから、それなりに対策を考えておいたほうがよさそうですね。と思ってしまうのは守りに入りすぎてしまっているのでしょうか。

 

 

3.まとめ~結局自分次第!

 長~くなってしまいましたが、

 

要は自分次第!

 

ということになるんでしょうか。

(およそ4000字を4文字に要約するとこうなります笑)

 

これは半分本当で、つまり

受かりそうな見込みがあれば辞めればいいし、受かる見込みがなさそうであれば仕事を続けながら受かりそうだと見込めるまで頑張って両立させればいいと僕は思います。

 

お、なんだか記事を書きながらではありますが、

自分の意見が(図らずも)まとまってしまった。

 

より具体的に言えば、

 

予備試験受かるまでは仕事続けながら頑張る!

予備試験受かったら「本試験も受かる」と踏んで、仕事を辞める!

 

というスタンスで頑張ろうと思います。

これであれば、バランスよくいけるのではないかと。

 

ちまたでは「働きながらの合格も可能!」と言われていますが、

これはごく一部の優秀な人間が無しうることであって、

僕のような傑出した才能があるわけではない一般人であっても

同様に達成することができるとは到底思えません。正直な話。

しかしながら、働きながら合格した人が存在するという事実があるわけです。

 

つまり、

予備試験であれば、仕事をしながらの合格も夢ではありません!

(去年短答落っこちた人が言うセリフとはとてもじゃないが思えない)

 

それまでは、仕事と両立させて頑張ろうと思います!!

学習方法も含め、要検討事項とします。 

 

司法試験合格を目指して

 

それでは、また!!